背後に気配を感じて振り返ったミニは、そこに立っていたドユンに驚き言葉を失う。そして、穏やかな口調で話しながらこちらに近づいてくる彼の姿を、まるで恐ろしいものを見るような目で見つめていた。どういうつもりなのか、何を企んでいるのかと震える声で問うミニ。しかし、ドユンは何のことか分から […]
携帯に送られてきた音声データを再生させた途端、ミニの顔から血の気が引いた。それは紛れもなく、ドユンを事故に遭わせる直前の、ギヒョンと自分の通話を録音したものだった。誰がこんなことを。真っ先に思い浮かぶのは、死んだギヒョンの兄であるナム室長である。しかし、疑われる可能性が高い人物が […]
これは現実なのだろうか。ハジンはおそるおそる目の前のドユンに触れた。すぐ戻ると言っただろう――ドユンは、そんな彼女を見つめながら静かに微笑む。そして二人は、互いを確かめるように固く抱き合うのだった。こうして無事に再会は果たせたものの、ハジンには疑問があった。ドユンが普通に歩けるま […]
ファランの招待を受けて、チャ家を訪れたハジン。ドッペ、ファラン、ヘリン、ミニの4人で食事を囲みながら、話題はいつしか子どものことに。無言で睨みつけるミニをよそに、ハジンは質問されるがまま名前や年齢を淡々と答え、彼女に圧力をかけるのだった。その後、チャ家からの帰り道でジョンウと会っ […]
ハジンがテレビ局に現れなかったとの連絡を受け、ミニはほくそ笑んでいた。出演を阻止するよう、前もってジョンウに脅しをかけていたのだ。ほっと安堵した次の瞬間、テレビ画面にハジンの姿が。一体どういこうことなのか――怒りに震えながらジョンウに電話を掛けるミニの前に、当のジョンウが姿を現し […]
ナム室長がドユンの病室を訪れたという。ペク総長はさほど気に止めてはいないが、ミニは、マルスンが見舞客について一切教えてくれないことを訝しんでいた。もしかしたらハジンが来ていたにも関わらず隠していたのかもしれない。疑念を抱いたミニは、ペク総長に病院の隠しカメラを確認するよう頼むのだ […]
本部長としてLKへの入社を果たしたハジンは、ミエの娘であるがゆえに自分のことを敵視しているドッペのもとへ赴いた。そして彼の前でひざまずくと、両親の件を謝罪した上で、償いたいと申し出る。ドッペを味方につけるために、力関係を重んじる彼の性格を考慮したジョンウのアドバイスに従っての行動 […]
ミニは、自分の目の前にいる女性を信じられない思いで見つめた。なぜハジンがここに? 動揺を隠せない彼女とは対照的に、ハジンは落ち着き払った態度で微笑みを浮かべながら挨拶をする。「本部長に任命されたイ・ハジンです」――ハジンによるミニへの復讐の火蓋が切って落とされたのだ。ハジンとの再 […]
アメリカで事業を成功させて名を上げたハジン。一刻も早くLKに入社してミニを追い詰め、ガオンを取り戻したいと、急き立てられるような気持だった。ジョンウはそんな彼女に対し、LKが創設する新規事業本部の本部長に就任させるつもりだと話す。後日、現LK会長のミニにその意志を伝えるジョンウ。 […]
ジョンウと手を組んで、ミニに奪われたものをすべて取り返す――ハジンは覚悟を決めた。その準備の一環として渡米すること選んだ彼女は、旅立つ前にマルスンのもとに出向いた。ガオンはドユンの実の子どもであり、その子がミニにさらわれて行方不明であると打ち明けるハジン。同時に彼女は、自分がいな […]
ヨンスクは問う。ドユンが目を覚ましたら、離婚を撤回させて社長夫人の座を守る自信はあるのか、と。ミニの答えは明らかだった。ドユンはミニが社長夫人、ひいては会長夫人になることなど許すはずがない。自らがトップの座に就くつもりだと宣言するミニ。そして、邪魔なジョンウを黙らせるには彼の実の […]
ドユンとハジンは、ガオンを迎えに工場までやってきたが、すでにそこには彼の姿はなかった。ナム室長の名を騙った人間が連れていったのだという。慌てて周囲を捜し回っていると、走り去る車が。その中にガオンがいるのを見つけたドユンは、必ず捕まえるとハジンに約束すると車で後を追う。あと一歩で追 […]
自分たちから再びガオンを奪ったのはミニだった。ドユンは怒りで我を忘れ、その感情をミニにぶつけようとする。それを止めたのはハジンだった。ガオンの居場所がいまだ分からない状況で、ミニを責めるのは賢明ではない。頭では分かっていても湧きあがる憎しみを抑えられないドユンに、今は子どもを取り […]
ガオンは私たちの子どもよ――そう訴えるハジンを、ドユンは信じられない思いで見つめた。死んだはずの子どもが生きていたが、今度は何者かに連れ去られたのだと彼女は言う。にわかには理解しがたい状況に戸惑いながらも、子どもを見つけてほしいと泣いて懇願するハジンを抱きしめ、俺が捜すと誓うドユ […]
警察官のフリをした何者かにガオンの所持品をすべて奪われてしまったハジン。ブラックパールを訪ねて何か残っていないかと聞いても、イェジンは全部捨てたと取りつく島もない。ジョンウは諦められずに捜し続けるハジンを見かねて、ガオンの歯ブラシとくしを見つけ、手渡すのだった。一方、ヨンスクは検 […]
死んだと思っていた自分の子どもがガオンかもしれない。ミエに体の特徴など覚えていることはないかと尋ねるハジンだったが、8年も前のこととあって記憶もあいまいで、確証は得られなかった。そこでハジンは、ミエに頼まれて子どもの捜索をしてくれていたジョンウのもとへ。ハジンの話を聞いて僅かに動 […]
チャン代表に誘拐犯だと通報され、警察署で取り調べを受けるハジン。彼女の頭の中で、奇妙な感覚が渦巻いていた。きっかけは先ほど目にした光景だ。ガオンが誰かに無理やり連れ去られていく――それと同じ経験を、自分は経験したのではないかという思いが去らないのだ。やがて、無事に嫌疑が晴れて家に […]
チャンにガオンを引き渡すのを少しでも遅らせたいパク社長は、あれこれと時間稼ぎをする。しかし、しびれを切らしたチャンは、嫌がるガオンの手を引っ張ると店の外へと連れ出した。そこへ、セヨンから連絡を受けたハジンが。チャンとは初対面――のはずなのだが、ハジンには彼の声に聞き覚えがあった。 […]
ハジンとの仲を引き裂くために、ミニが仕組んだ悪事の数々を知ったドユンは、彼女に離婚を迫った。そんなことが簡単にできるものかと強がるミニだったが、目の前にたたきつけられた書類には、離婚の条件として共有財産をすべて彼女自身に譲るとまで書かれている。離婚には絶対に応じないと突っぱねるミ […]
ヘリンと夕食をともにしたジョンウ。ヘリンが実の子どもだと分かった今、ハジンのために行方不明の子を見つけてあげたい一方で、娘の幸せのために事を荒立てたくないというジレンマに陥る。それはまさにミニの思惑通りだった。そんなジョンウに、イェジンは危機感を覚える。ヘリンは仇敵・ヨンスクの孫 […]