セリョンは、反乱軍の拠点近くまできて兵士に見つかり、彼女を密偵と思った兵士に殺されそうになるが、間一髪でスンユに助けられた。スンユは、セリョンを砦につれていき、仲間に自分の妻として紹介する。官軍との激戦の中、ついにシン・ミョンと刀を交えるスンユ。
スンユは、挙兵するため、反乱軍のいる咸吉道へ向う。一方、セリョンは都へ残ることを決め、弟スンが病の床に臥す実家へ戻るが、スンは間もなく他界してしまう。悲嘆に暮れる首陽大君は、すべての記録から彼女に関する記述を抹消するよう命じた。
スンユとセリョンを追って、シン・ミョンがチョン・ジョンの流刑先にやってきた。スンユはセリョンを連れ馬で逃げるが、チョン・ジョンが檄文を見つけられ捕らえられてしまう。檄文を見て激怒した首陽大君は、翌日直ちにチョン・ジョンを処刑することにした。
父、首陽大君によりシン・ミョンの使用人にされてしまったセリョンを、ソクチュとノゴルの力を借りてスンユが助け出した。そして、その足でチョン・ジョンの流刑先・光州に向った。二人は、チョン・ジョン、敬恵王女とともに再会を喜ぶ。
父、首陽大君と親子の縁を切ったセリョン。一時、寺に身を寄せるが、それを知ったスンユがセリョンを訪ね、自分のいる妓楼へ連れて行く。流刑地に送られたチョン・ジョンと敬恵王女は、さっそく地元の役人に接触し、首陽大君を倒すために動き始める。
首陽大君を討つ計画が直前に露見し、イ・ゲやチョン・ジョンらは捕らえられてしまった。スンユは何とか逃げおおせるが、シン・ミョンに正体を知られてしまう。スンユはセリョンの助けを受け、イ・ゲやチョン・ジョンを助け出そうとするが・・・。
スンユたちの計画を知ったセリョン。父を助ければスンユが死に、スンユを助ければ父が死ぬ。二人の間で悩み苦しむセリョン。彼女の苦悩を察するスンユは、自分のことを忘れるよう告げる。セリョンは、一緒に見知らぬ土地へ行って暮らそうと言う。
セリョンは、スンユをリュ氏とアガンの所へ連れて行く。死んだと思っていた家族との再会を喜び合い、引き合わせてくれたセリョンに感謝しつつも、会うことはこれきりにしようと告げる。セリョンは運命を受け入れ宮廷で暮らすことになる。
スンユはオンニョン君を討ち、血で「大虎」と書き残した。「大虎」はスンユの父キム・ジョンソの異名。人々はキム・ジョンソの怨霊が恨みを晴らしにきたと噂し始める。端宗の譲位の意志を暫くは受け入れなかった首陽大君だが、見えない敵から身を守るため即位することに。
自分をかばい背中に矢を受けたセリョンを前に呆然と立ち尽くすスンユ。そこへ跡をつけてきたソクチュと仲間のノゴルが現れ、彼らに助けられたスンユはその場から逃れた。幸いセリョンも意識を取り戻すが、父から犯人について聞かれると何も見ていないと嘘をつく。
婚礼が始まる直前、花嫁のセリョンが突然姿を消す。スンユが連れ去ったのだ。妓楼の小屋に閉じ込められたセリョン。彼女は自分をさらったのが、死んだはずのスンユと知り驚く。「生き抜いて自分を殺しに来てくれ」という言葉どおり、すぐに殺してやると脅かすスンユ。
先延ばしになっていたセリョンとシン・ミョンの婚礼の日が決まった。だが、セリョンはスンユのことが忘れられず、シン・ミョンに心を開こうとしない。婚礼の報告をするため敬恵王女を訪れたセリョンは、王女から指輪を渡される。それはスンユがセリョンに買ったものだった。
スンユは、ソクチュとともに一芝居打って難を逃れ、小船で島を出て都に戻った。そして、ソクチュがよく知る妓楼に身を隠した。一方、シン・ミョンとの婚礼が迫っても心を開かないセリョンは、スンユの兄嫁リュ氏から、スンユの乗った船が沈んだと聞かされ悲嘆にくれる。
スンユは牢獄に現れたセリョンを見て逆上し首を絞める。自分の父や兄を殺した敵の娘だったのだ。必ず復讐すると言うスンユに、セリョンは殺される日を待っていると告げ、獄舎を後にする。翌日、セリョンは流刑地に送られるスンユをそっと見送る。
スンユは、首陽大君を屋敷の前で襲おうとする。しかしその時、出迎えた家族の中にセリョンの姿を見つける。彼女が首陽大君の娘と初めて知り困惑するスンユ。首陽大君に斬りかかろうと飛び出していくが、すぐに捕らえられてしまう。
スンユが留守の間に父キム・ジョンソと兄スンギュが首陽大君に襲われたが、父は一命を取り留める。父に自分が生きていることを王に知らせるよう命じられたスンユは、王女の私邸に向かうが、そこで見たのは、父側につく高官たちが首陽大君の手の者に次々と殺される光景だった。
首陽大君たちは、いよいよキム・ジョンソ暗殺を決行。その計画を偶然知ったセリョンは、スンユにその事を知らせようとするが、母に納屋へ閉じ込められてしまう。セリョンは服の一部を割き、自らの指を噛んで血で文字を書き、スンユに届けてくれるよう侍女のヨリに渡す。
キム・ジョンソは、文宗が残した宣旨により左議政に就任し、新たに王位に就いた幼い端宗(タンジョン)を守る為、王族による政治への関与を一切禁じた。セリョンは正体も明かせぬままスンユとの逢瀬を待ち望むが・・・。
旅から戻ったスンユは、セリョンとばったり出会うが、思いを断ち切るため敢えて冷たく突き放す。敬恵王女は、婚姻を理由に宮殿から私邸へ居を移され、病気の父や幼い弟の世子から遠ざけられる。その頃、セリョンへの想いを抑えられないスンユは、彼女が暮らしていると聞いた寺へ出かけ、たまたま寺を訪 […]
獄舎のスンユを訪ね、父、首陽大君と鉢合わせしたセリョンは、父にすべてを打ち明け、彼の命だけは助けてほしいと涙ながらに頼む。首陽大君は承諾し、代わりにスンユとは二度と会わないと約束させる。スンユの父キム・ジョンソも熟慮の末、首陽大君にスンユの命乞いをする。