明成皇后の葬儀を行いながら、高宗と大院君の脳裏には明成皇后との出来事が走馬灯のように過ぎていった。そして明成皇后を思い出しては涙を流し続け、朝鮮の民とともに、心の中に刻んでは忘れることはないと決意する。そして皇帝となった高宗は、明成皇后の葬儀を盛大に行う。
慶運宮に戻った高宗は、年号を「光武」に直し、国の名前を「大韓」とした。そして皇帝を名乗った。残すは明成皇后の葬儀だけとなった。これには大院君が率先し、土で人の形を作り、そこに明成皇后の骨を入れる作業を行った。こうすることで、九天をさまよう明成皇后の魂を沈めようとするが…。
明成皇后を平民にするという三浦の意見に強く反対する高宗だが、三浦は玉印を持ち出し勝手に押してしまう。これに対し世子は譲位をするとまで言い出すが、高宗は復讐を果たすその日まで耐えるよう話す。明成皇后廃位の件で各国から批判を受け始め、国際的な問題に発展しそうになると、伊藤博文は小村を […]
明成皇后を殺害した三浦は、事件の全てを大院君と訓練隊になすりつけるため手を尽くす。一方、自らの目で明成皇后の死を確認したミチコは、明成皇后の死が自分のせいだと考え自殺をする。 三浦は明成皇后の殺害に成功したが、それが外交問題に発展しそうになり、日本政府は少なからずうらたえる。 王 […]
守備隊は罪を着せる対象である大院君と訓練隊を見張り、浪人たちは明成皇后を探そうと王宮を荒らし始める。洪啓薫たち守衛たちが防ごうとするが、無残にもやられてしまう。目をむき出しにして明成皇后の居所を探る浪人は、世子の頭をつかんでは振り、世子妃をけなすなどの横暴も厭わない。明成皇后のい […]
王宮への同行を拒否し続ける大院君を、岡本は縛りつけ袋を被せると、輿に乗せて連行していってしまう。大院君の連行と同時に、日本軍が王宮を取り囲み始めた。何が起きたのか分からない訓練隊も光化門に集まり始めた。 王宮の外が騒がしいと知った明成皇后は、三浦は嘘の暗殺日を流したと気づくが、逃 […]
訓練隊が王宮で騒動を起こすはずだと大院君に話す岡本。それを制圧できるのは大院君だけだから、共に王宮に行くよう説得する。自分を利用しようとする日本の魂胆に気づいた大院君は、岡本の話を流しては質問するなどして、最大限に時間を稼ごうとする。そんな中、狐狩りの日が誤りだと明成皇后に伝えに […]
退任挨拶を理由にパーティーを開いた三浦は、明成皇后を担ぎ上げるなどして下心を隠す反面、明成皇后の臣下に賄賂を渡しては後のことに備えていた。その後、明成皇后も王室の家族を集めパーティーをする。仲がよいところを見せるためだ。一方、暗殺日が2日後だと思っていたミチコだが、日本人たちの行 […]
窮地に追い詰められた日本がどう出てくるか分からないため、慎重に決定を下すよう話す大院君だが、明成皇后はこの機会に訓練隊を解散させようとする。一方、三浦はミチコに暗殺日が8月22日に決まったと嘘の情報を流し、実際には8月20日に向けて準備が進められていた。誤りの情報をミチコから聞い […]
三浦は日本が多くの人材と財力を駆使し日清戦争で勝利したことと、それにより朝鮮が自主独立をできたのに、日本に対する扱いが粗末だと不満を漏らす。これに対し大院君は、これからは日本の助けがなくとも自主的に国を守れるから、早く撤退することを主張する。結局三浦は、明成皇后を亡き者にすること […]
百姓に横暴な振る舞いをしていた日本の武官を義和君が退けたことは、すぐさま王宮内で噂になり、義和君を賞賛する声は絶えなかった。これに高宗は、自分のことを父と呼ぶよう話すが、義和君は自分よりも母であるチャン尚宮を気遣うよう話す。 日本軍撤退の日が近づくと、明成皇后は大院君に、私兵や義 […]
高宗が義和君とチャン尚宮に家や官職を与えようとすることに対し、明成皇后は反対せずとも、心の奥底では悲しんでいた。世子と義和君が比べられることが分かっていたからだ。国母として耐えるべきだが、女として覚える嫉妬や恨みをホン尚宮に打ち明ける。大院君は政事から退くことを表明しようと、孔徳 […]
高宗を訪ねたが長い時間待たされた三浦は、ボケたように話す大院君と、白を切って神経を逆なでする高宗に痛い目に遭う。しかも高宗、朝鮮と合併する意思がないのなら、一カ月以内に軍を撤退するよう言われる。「狐狩り」に遅れが出て、ロシアに朝鮮を奪われることを懸念した三浦は、一度日本に戻る。高 […]
府大夫人の説得により、キム内人の死体を差し出す明成皇后。王宮ではキム内人の死因をつきとめる調査が始まる。日本に買収され、毒入りの水正果を出したパク内人は王宮を抜け出していたが、何者かに殺害される。正気に戻った明成皇后はミチコを呼び、パク内人を買収したのはお前しかいないと話す。身の […]
舅を看取るように重湯を作るなどする明成皇后。それを聞いた世子嬪は自分も手伝うと雲ヒョン宮を訪ね、それを見た府大夫人は涙を流す。そんな中、ロシアとの戦争に勝ちたい三浦は、邪魔となる明成皇后を消すための「狐狩り」という作戦を立てる。 一方、大院君が回復する中、世子の子を妊娠しているキ […]
三浦から贈られた茶碗で、明成皇后のお茶を飲み倒れた大院君。周囲の人間は茶碗に毒が塗られていたことに気づかず、明成皇后のお茶に毒が盛られていたと思い込む。ミチコは大院君の茶碗に塗られた毒が何かを調べるため調査を孫鐸にお願いし、それがフグの毒だと分かるや否や、明成皇后に伝える。一方、 […]
井上の公認として公使となった三浦だが、部屋にこもっては本ばかり読む始末。三浦が朝鮮の内政に無関心だと思った明成皇后は、李完用や李範晋などを内閣に任命し、朝鮮独立のため協力するよう話す。 一方、自分の臣下のせいでお金を奪われてしまった大院君は、また蘭を書いては売り始める。これを知っ […]
明成皇后を訪ねた井上は、自分の代わりに三浦という軍出身者が公使になることを伝え、これは日本が朝鮮を力でねじ伏せようとしていると警告する。 高宗は、朴泳孝が謀反について日本と交わした筆談の内容を臣下に見せ、徹底的に調査をするよう話す。潔白を主張する朴泳孝だが説得力に欠け、結局日本に […]
権力を掌握できるという岡本の言葉に朴泳孝は心を揺れ動かされ、伊藤博文は三浦に朝鮮の公使になるよう話すが、即答できない三浦。そして日清戦争で負けた清は、日本の要求を呑むようになる。清が日本に遼東半島を渡したことで、日本が外国から牽制を受けるだろうと予見する明成皇后。予見どおり、ロシ […]
明成皇后に渡したお金が別のことに使われていると悟った井上は、雲ヒョン宮の者が上海に行っていることに目をつけ、密偵を送る。一方、上海へ向かった穆麟徳と雲ヒョン宮の者たちは、新式の武器を買うため八方に散る。これを始めに、明成皇后は西洋の外交官との社交クラブなどを作るなど、反日政策を行 […]