大妃(テビ)が亡くなって2年、バンウォンは中風(ちゅうふう)の上に皮膚病も患って表舞台には姿を現さなくなっていた。忠寧(チュンニョン)は自ら国政を執り、集賢殿(チッピョンジョン)を強化して学者たちの育成を図るなど順調に泰平の世を築いていたが、ここへきて深刻な干ばつに見舞われていた […]
朝鮮軍は対馬征伐に成功し、島首 宗(そう)定盛(さだもり)を捕らえる。軍の凱旋にバンウォンが喜んでいる頃、長く寝ついていたバングァがついに帰らぬ人となる。倭寇を討伐して国境も安定し、忠寧(チュンニョン)もしっかりと国を導いているのを見て、自分の時代の終焉を感じ取るバンウォン。自ら […]
物ごいに身をやつした譲寧(ヤンニョン)は、裕福な民の宴会に乱入して食べ物を恵んでもらっているところを兵に見つかり、漢陽(ハニャン)へ戻される。みすぼらしい身なりの譲寧を見た大妃(テビ)は気絶してしまう。典医も手の施しようがないほど弱っていた大妃に、忠寧(チュンニョン)は転地療養を […]
シム・オンは渡された毒薬を飲み命を絶ったが、恨み多きパク・ウン一族とは今後婚姻関係を結ばないようにと遺言を残す。その頃、広州(クァンジュ)の譲寧 (ヤンニョン)は妓楼通いにも飽き、監視の目を盗んで全国行脚に出ることに。譲寧が姿をくらましたと聞いたバンウォンは全国に触れを出して探さ […]
強い王権を示して王の地位を盤石にしたいというバンウォンの考えから、忠寧(チュンニョン)は仕方なく王妃の家族の身分を奴婢に落とすよう王命を下す。明(みん)から戻ってくる途中で捕らえられ、都に連行されてきたシム・オンは、早速ユ・ジョンヒョンらから尋問される。罪を真っ向から否定したシム […]
カン・サンインらが拷問により自白したため、シム・オンの罪が決定的となり、義禁府都事(ウィグンブトサ)が捕らえに向かう。知らせを聞いた王妃シム氏は心痛のあまり倒れ、見かねた大妃(テビ)ミン氏は、バンウォンにシム・オンの赦免を請いに行く。再び領議政(ヨンイジョン)となったユ・ジョンヒ […]
バンウォンの譲位を受け、忠寧(チュンニョン)が即位し王となった。ただし兵権だけは今まで通りバンウォンが握ることに。即位後に発表された人事では忠寧の義父シム・オンが領議政(ヨンイジョン)に任命された。そして彼は着任後まもなく謝恩使として明(みん)に発つ。上王(サンワン)となったバン […]
王位継承の序列を守るべきだと必死に訴えるファン・ヒ。しかし訴えは退けられ、流刑に処される。同時に譲寧(ヤンニョン)の義父キム・ハルロも、外戚排除の一環として流刑となった。忠寧(チュンニョン)の太子冊立が済み、譲寧が広州(クァンジュ)に移り住むと、バンウォンは譲位の王命を出す。突然 […]
ピョン・ゲリャンは宮殿に来た譲寧(ヤンニョン)を別殿に連れて行き、バンウォンへの謝罪文を書くよう懇願する。それが譲寧の廃位を防ぐ最後の道だった。 しかしバンウォンは譲寧が書いた文を読むと激怒し、ついに廃太子の王命を下す。譲寧に代わり、三男 忠寧(チュンニョン)が太子となった。すぐ […]
バンウォンは譲寧(ヤンニョン)を宮殿から追放したものの、まだ廃太子にする決心がつかないでいた。そんな中、臺諫(テガン)たちから譲寧廃位の上書が提 出される。義父キム・ハルロのもとに身を寄せた譲寧は、そんな騒ぎをよそに、放免されたオリを迎えに行く。王妃の必死の看病もむなしく、ついに […]
譲寧(ヤンニョン)は、わざと騒ぎ立てて人々の注目を集めたうえで、オリを強引に夫のもとから奪い去る。譲寧の暴挙の噂は、官僚たちはもちろんバンウォンにまでたちまち伝わった。王妃は譲寧の身を案じるものの、何の力もないため成り行きを見守るしかない。オリと一夜を過ごした譲寧がイ・オバンやク […]
イ・スクポンも流刑地に去り、バンウォンは朝廷の人事を一新して譲位の準備を整える。しかしそのまま何事もなく1年が過ぎた。譲寧(ヤンニョン)は相変わ らず放蕩を続けているが、バンウォンも近頃はあまり目くじらを立てていない。そんな中、譲寧はかねてから熱望していたオリという美貌の芸妓との […]
ミン兄弟を処刑したバンウォンは、最後に残った功臣イ・スクポンにも、別れの盃を交わしたのち流刑を言い渡す。同じ頃ハ・リュンも病に倒れ、静かにこの世を去った。ようやくすべての後顧の憂いを断ち切ったバンウォンだったが、気が晴れないためお忍びで夜の外出をすることに。三男 忠寧(チュンニョ […]
大逆罪に問われたミン・ムヒュルとミン・ムフェは、バンウォンや官僚らの居並ぶ尋問場に引き出され、過酷な拷問を受ける。2人の姉である王妃ミン氏は助け に行こうとするが、中宮殿(チュングンジョン)の周囲を兵に取り囲まれており身動きが取れない。拷問に負け、罪を自白させられたミン兄弟にバン […]
王妃ミン氏の誕生日。息子たちと弟のミン・ムフェ、ミン・ムヒュルらはささやかな宴を開く。しかし譲寧(ヤンニョン)が太子の座を退くと言うと、ミン兄弟 は泣きながら、ミン・ムグらの恨みを晴らすため王になってほしいと訴える。その外には聞き耳を立てる内官(ネグァン)がいた。その頃、大司憲( […]
太子 譲寧(ヤンニョン)はハ・リュンとイ・スクポンに自らの退位の意志を伝えて立ち去る。譲寧の奇行に悩む王妃ミン氏が呼んだ巫女は、恨みを抱えて死んでいったバンソクやミン兄弟の悪霊がとりついているせいだと告げ、東宮殿(トングンジョン)でお祓いをする。しかしその最中に当の譲寧が東宮殿に […]
チェ内官(ネグァン)の密告により葬列遊びの件を知ったバンウォンはついに譲寧(ヤンニョン)を廃太子にしようと決意するが、都承旨(トスンジ)や王妃ら の強硬な反対にあう。次男の孝寧(ヒョリョン)は、自分に太子の座が回ってくることを避けるため、バンウォンにいとまごいの手紙を出すと寺巡り […]
寺の庭でならず者たちと鹿の肉を焼いて酒盛りをしていた太子 譲寧(ヤンニョン)。住職に一喝されると仲間とともに街に出て、今度は大々的に葬列遊びをする。通りには見物人があふれ、駆けつけたキム・ハルロらが騒ぎを収めた頃には、既に噂は手がつけられないほど広まっていた。話を聞いた官僚たちは […]
太子妃らの努力も空しく、太子 譲寧(ヤンニョン)の放蕩がバンウォンに露見。怒ったバンウォンは抜け道を塞がせ門衛も処罰する。しかし譲寧自身については、その博識ぶりに免じて不問に付す。ハ・リュンが史書の編さんを終えた。しかしバンウォンはさらに「高麗(コリョ)史」の都合の悪い記述も手直 […]
太子妃は実父であるキム・ハルロに、太子 譲寧(ヤンニョン)の外出を門衛に口止めするよう頼む。その頃、狩り先にいるバンウォンはイ・スクポンが軍部内に派閥を作っていることを暗に咎め、兵曹判事(ピョンジョパンソ)の任を解く。ポン・ジリョンの訃報を聞いた譲寧は、弔いの酒宴を開いて一晩中飲 […]