幼い頃からかわいがってくれたキム・チョソンを殺してしまったことを悔やむ燕山君。だがすでに踏み外した道を戻すことはできなかった。水面下ではユ・ジャグァンや月山大君夫人の弟パク・ウォンジュンらが謀反を企んでいた。こうしてついに中宗反正が起こる。燕山君は喬桐県に送られ、寂しい最期を迎え […]
大王大妃の死後、燕山君の行動は改まるどころか、さらに無謀を極めていく。その裏にはいまや燕山君から絶対的信頼を得たイム・サホンの姿があった。すべてを手に入れながら満たされず、自分自身を持て余す燕山君に周囲もなす術がなかった。内官キム・チョソンは決死の覚悟で苦言を呈するが、燕山君は聞 […]
謝罪のことばなく逝った大王大妃に対し、燕山君は不快感をあらわにするのだった。葬儀の格を下げ、人々が悲しみの涙を流すことすら禁じてしまう。こうして朝鮮王朝4代に渡り、権勢を誇った仁粋の時代が終わった。だが葬儀のあとも燕山君は国政に戻ろうとせず、不平をもらす官僚らに口を慎むという意味 […]
大王大妃殿で狼藉を働く燕山君。だが大王大妃は決して怯まず、さらに燕山君を怒らせる。宮殿はもはや無法地帯と化していた。燕山君は大王大妃が生きている間に廃妃の追尊の儀式を執り行うと宣言する。だが奇しくも儀式の前日に大王大妃はこの世を去ってしまう。儀式で大王大妃に惨めな思いをさせ、復讐 […]
大王大妃は廃妃の真相を燕山君の義兄シン・スグンに語って聞かせていた。廃妃し、自決させることに同意した官僚たちに重荷を負わせるためだった。大王大妃はその重荷によって成宗代は泰平だったと語る。そんな大王大妃に燕山君は一言詫びれば済むと詰め寄る。だがその一言だけは決して口にできない大王 […]
貴人たちを殺した燕山君は周囲が止めるのも聞かず、廃妃に関わったすべての人々を追及すると言い出す。さらに、大王大妃こそ廃妃を殺した張本人だと言ってのける。官僚たちは怖気づいてついにその夜のうちに廃妃を王妃として追尊すると決める。だが燕山君の怒りは収まらない。こうして甲子士禍が始まっ […]
廃妃の母と燕山君は涙の対面をする。廃妃の母から血のついた着物を見せられた燕山君は怒り狂い、大王大妃殿に向かうのだった。そんな燕山君を迎えた大王大妃は気丈にも、王妃を廃した時、息子も廃すべきだったと言い放つ。衝撃を受けた燕山君は母の無念を晴らすため、母を陥れたとされるチョン貴人とオ […]
大王大妃の従兄ハン・チヒョンは燕山君に涙ながらに和解を進めた後、昏睡してそのままこの世を去ってしまう。これで燕山君と大王大妃を取り持つ人間がいなくなってしまった。廃妃の母を訪ねたチャン・ノクスはそこで驚くべき真相を聞かされる。イム・サホンはチャン・ノクスを使って燕山君に嵐を起こさ […]
燕山君には常軌を逸したとしか思えない奇行が目立つようになる。大王大妃から罪人の子と言われたことが彼の心を蝕んでいた。廃妃が復位すれば罪人の子という烙印も消えると考えた燕山君は大王大妃を追い詰めていくが、大王大妃は頑として聞き入れなかった。宮殿ではいつ燕山君から責めを受けるかと誰も […]
チャン・ノクスが淑媛の位を賜り、宮殿に入った。妓生を側室にするという前代未聞の出来事に周囲は眉をひそめるが、燕山君はお構いなしだった。大王大妃は自分の嫌がることばかりする孫に手を焼くが、これも燕山君にとっては母を復位させるための行動に他ならなかった。さらに燕山君は口をつぐんでやり […]
大王大妃は自分が生きている間は廃妃の話をするなと燕山君に厳命し、実録の件もこれで終わりにするよう命じる。だが燕山君は実録に関わった官僚を罷免するなど新たな人事を発表し、同時に学者らの多くを極刑に処してしまう。この頃巷では燕山君の子供の面倒を見ている月山大君夫人と燕山君の間を邪推す […]
キム・イルソンを捕らえて尋問した燕山君は、学者らを皆殺しにしてでも事の真相を究明すると宣言するのだった。世祖の醜聞を実録に載せるのは言語道断だと思っていた大王大妃は一旦様子を見ることにする。謀反を進言したユ・ジャグァンは燕山君の信頼を得て、次々に学者らを捕らえていく。戌午士禍と呼 […]
世祖の醜聞は大きな問題を引き起こすことになる。史官キム・イルソンはこれを実録に載せると言い張っていた。官僚たちはキム・イルソンの草稿を削除させようとするが、学者らは激しく反発する。ユ・ジャグァンとイム・サホンはこれを好機と捉え、キム・イルソンの主張を謀反だと決め付けた。大王大妃は […]
燕山君は斉安大君とともに女遊びに興じていた。このため宮殿では斉安大君を危険視する意見も上がって来ていた。一方、実録庁が設置され「成宗実録」の編さんが始まった宮殿で新たな問題が起こっていた。世祖が徳宗の側室たちを辱めたと実録の草稿に書かれているというのだった。大王大妃はこの話に激怒 […]
母の墓を移すと宣言した燕山君。大王大妃の怒りは強く、二人は激しく対立する。朝廷もこの問題を巡って混乱してしまう。大王大妃の従兄ハン・チヒョンと領議政シン・スンソンは問題解決に立ち上がるが、一方でイム・サホンとユ・ジャグァンも自分たちの手でこの問題を解決しようとしていた。こうしてよ […]
燕山君の義父シン・スンソンが領議政となる。大王大妃は燕山君のお目付け役としてシン・スンソンを選んだのだった。燕山君は母の廃妃の理由を知るため、承政院の日誌を読み、号泣する。当時、王妃を廃することに反対したただ一人の官僚イム・サホンは燕山君の無念と同時に自身の野心を実現させようと図 […]
燕山君はイム・サホンを呼び、母について尋ねる。イムは燕山君の真意を計りかね、困惑するばかりだった。その夜、燕山君はイム・サホンの私邸まで出向き、母の無念を晴らすと告げる。大王大妃に廃妃の法事を行うことを認めるよう迫る燕山君に、大王大妃は罪人の子だと蔑みの言葉を投げるのだった。少し […]
即位した途端、燕山君は廃妃ユン氏について調べ直すと宣言する。恐れていた現実に朝廷には緊張が走る。仁粋大王大妃は幼い晋城大君を以前にも増して寵愛し、そんな大王大妃に燕山君の憎しみは募るばかりだった。その頃、廃妃ユン氏の母シン氏は廃妃の墓の前で涙を流しながら、燕山君の即位を報告してい […]
大妃は死者の霊魂を供養する仏教儀式の水陸斎を行うよう世子に命じるが、朝廷では成宗が仏教を退けていたことを理由に反対する。だが世子は母思いだった成宗の性格を思い、水陸斎を強行しようとしていた。その堂々とした姿は君主の風格を備えていた。成宗が死んで五日が過ぎたが以前として王座は空いた […]
朝廷では次期王座を巡って憶測が流れていた。大妃は次期王は自分が決めると言って譲らない。成宗は廃妃との約束を果たすため顧命を残そうとするが、大妃がそれを阻んでしまう。まもなく世子一人に看取られて成宗はこの世を去る。その頃大妃は世祖の位牌の前で、決して世子を王位に就かせないと固く誓っ […]