集賢殿の学者クォン・ラムは首陽に今は耐えるべき時と、さらに慎重になるよう助言する。嫁のハン氏は一計を案じ、義父の配下たちを援助しようと考える。イ・ヒョルロは平安大君のために、才人ハン・ミョンフェを味方につけようと彼のもとを訪ねていく。その頃、恵嬪ヤン氏が内命婦の実権を握るために騒 […]
王宮の実権を掌握した右議政キム・ジョンソに恵嬪ヤン氏はオム・ジャチともども擦り寄っていく。一方まったく動こうとしない首陽大君に王族は失望の色を濃くする。そのなかで策士イ・ヒョルロは安平大君を焚きつけ、即位文に記された王族の官職斡旋禁止を撤回させる。手柄を立てた安平大君は王族らの信 […]
私邸に引きこもる首陽大君に対し、キム・ジョンソは飛ぶ鳥を落す勢いで権力を掌握していく。王族は危機感を強め、一向に動き出そうとしない首陽大君に代わって安平大君を担ぎ出そうと彼の家を訪れる。安平大君は王族らの誘いを固辞しながらも不穏な笑いを浮かべるのだった。一方、文宗の側近だったオム […]
王宮の権力を掌握しようとするキム・ジョンソはすべての権力を議政府に集中させ、王族の宮殿への出入りを禁ずる即位文を作成し、世子に即位を促すが、内容に反発した世子はこれを認めようとしない。王族も一斉に反発するが、首陽大君だけはキム・ジョンソに従い、即位すべきだと主張する。世子は首陽大 […]
世子の即位に当たり、徹底的に王族を排除しようとする右議政(ウイジョン)キム・ジョンソと、この機会に王権政治を取り戻そうとする王族が激しく対立する。文宗(ムンジョン)は生前、まだ幼い世子の行く末を案じ、権力の分散を図ったが、それが対立の構図をさらに複雑にしていた。幼い世子は敵味方の […]
にわかに騒がしくなった宮殿には王族、官僚、さらには学者らがそれぞれの思惑を秘めて見舞いに集まってくる。だが王を守る内官は門を硬く閉ざして彼らを中に入れようしない。その間にも王の容態は悪化し、ついには余談を許さない状態に陥ってしまう。門の外では集まった人々が謁見を求めて王を呼び続け […]
朝鮮第5代王、文宗は危篤の床にあった。文宗の父、世宗は病弱な文宗への譲位を憂慮したが、長男継承の原則を守って文宗に譲位した。だが世宗が心配した通り、文宗は即位からわずか2年でこの世を去ろうとしていた。残されるのは幼い世子一人。守ってくれるはずの王妃はすでに亡く、宮殿ではこの機に乗 […]