母親が廃后となったことを受け、劉強が皇太子の座を辞したいと申し出たため、劉秀は劉陽を劉荘と改名させ、皇太子に立てる。麗華は過珊彤が病床にいると知り、過珊彤の娘を連れて見舞いに行く。もはや生きる気力をなくしていた過珊彤だったが、自分をいたわる麗華に感激し、ついに心の鎧を外す。劉秀も […]
后位を失った珊彤は、劉衡の死の真相を知った劉強からも突き放され、悲しみに打ちひしがれる。一方、麗華はついに皇后となり、劉秀は感無量であった。また陰興は琥珀殺害の黒幕が過康だと知るが、過家を追い詰めれば麗華に害が及ぶと考え、告発を見合わせた。陰興からの報復を恐れた過康は、帝位簒奪を […]
劉秀と陰麗華の息子である劉衡が突然死んだため、その死に不審を感じた陰興は、琥珀を使い真相を調べようとする。だが琥珀は調査の途中で殺されてしまった。結婚直前に琥珀を失った陰興は深い悲しみに暮れ、陰麗華は家族を次々と犠牲にしたと自分を責めるのだった。過家の度重なる暴挙に、いつに堪忍袋 […]
劉秀は国家財政の基盤を固めるため、全国の耕地と戸口の調査を命じる。だが調査に不満を抱く高官らは反発し、地方官も豪族の不興を買うのを恐れて不正申告をするなど問題が多発する。頭を悩ませた劉秀は心労がたたって病に倒れ、療養のために麗華を伴い蔡陽へ帰郷する。またもや皇后が冷遇されたことに […]
麗華は家族が惨殺されたことを知り、怒りと悲しみにもだえ苦しむ。心を痛めた劉秀は陰家の者に爵位を授けたが、陰興は頑なに辞退。それを知った麗華は憤るも、陰興から忍耐なくして借りは返せないと諫められ、冷静さを取り戻す。また、劉秀は馮異など知己を失いつつ、ようやく宿敵の公孫述を討ち、天下 […]
陰麗華は懐妊したため、劉秀の親征についていけなくなる。過珊彤らは、劉秀がいない間に陰麗華を排除しようと目論んだ。だが危機一髪のところで劉秀が帰還して、陰麗華は事なきを得る。陰興の調査により、過家の陰謀が明るみに出る。劉秀は過家を牽制するため、過珊彤を叱責するが、彼女は反省するどこ […]
劉秀は臣下の前で馮異の忠義心を褒めて、馮異への疑惑を晴らした。7年がかりで中原を統一した劉秀は、しばらく戦をやめて国力の増強に励むことにする。同じ頃、劉秀の同窓である厳子陵が都に戻ってくる。劉秀と陰麗華は厳子陵に出仕を勧めるが、自由を愛する厳子陵は、頑として出仕を承諾しない。河北 […]
過家の陰謀により次々と騒動が起こることにたまりかねた劉秀は、麗華を連れて蔡陽へ帰郷し、出征や使節を接待する際にも麗華を同伴させる。麗華ばかりが厚遇される状況に業を煮やした過家は、勢力をそいで麗華を抑え込もうと画策し、馮異が長安で権勢を振るい、謀反を企てているという噂を流す。劉秀か […]
劉秀は麗華と和解したのち、征西の失敗を恥じて隠居中だった鄧禹の元を訪れた。劉秀の説得は功を奏し、鄧禹は朝廷への復帰を決意する。一方、宮中に戻った麗華は「陛下の子を宿した」許臙脂と対面、自分の侍女が妃に封じられ、身を切られるような思いだったが、劉秀が麗華のためにつづった書の山を見て […]
陰麗華は鄧奉の陣営を離れて新野に戻る。兵権を返上した鄧禹も新野に戻り、2人は久々に語り合うのだった。降伏を拒む鄧奉に業を煮やした劉秀は、南陽に親征する。鄧奉が降伏すると、漢軍内では、その処分を巡って議論が起きた。河北の将領は鄧奉の処刑を強固に主張するが、陰麗華や鄧晨たちは何とか鄧 […]
後宮を飛びだした陰麗華は、育陽にいる鄧奉の元に身を寄せた。同じ頃、劉秀は各地で相次ぐ反乱に頭を悩ませていた。その1つである董訢を成敗するため、劉秀は呉漢を南陽に遣わす。だが呉漢が配下に略奪を許したため、南陽は焦土と化した。故郷を荒らされた上、許婚まで殺された鄧奉は憤り、衝動的に蜂 […]
大黒柱の劉揚を殺された過家は、噂を流して耿純を左遷に追い込む。また過康が身請けした許臙脂を利用して麗華を皇宮から追い出そうと画策する。小長安で置き去りにされた許臙脂は、麗華を深く恨んでいた。過家の後ろ盾を得た許臙脂は偶然を装って麗華と再会し、侍女として宮中に迎えられる。そして麗華 […]
珊彤は入宮した麗華を「お姉様」と敬い歓迎したが、内心では劉秀に寵愛される麗華を深く恨んでいた。そして母親の過主に教唆されると、皇后の座と劉秀の心、どちらも奪おうと決意を固める。伯父の劉揚は早速、立后を上奏するも、劉秀に一蹴されたばかりか、続く論功行賞では全く恩賞にあずかれなかった […]
長安を脱出した陰麗華は久しぶりに故郷に戻り、家族との再会を喜んだ。馮異は洛陽を攻めるが、戦上手の朱鮪を相手に苦戦していた。劉秀は岑彭を遣わして、朱鮪に降伏を説くことにする。劉秀は天下太平のために、劉縯を殺した朱鮪を許したのだ。洛陽に入城した劉秀は、さっそく陰麗華を呼び戻そうと考え […]
陰麗華は赤伏府を河北にいる劉秀に届けた。こうして西暦25年、ついに建武帝が即位する。その後まもなく、劉秀に初めての息子が誕生した。だが長安に取り残された陰麗華を心配する劉秀は、息子の誕生を心からは喜べない。長安の朝廷は、赤眉軍と戦うか投降するかで真っ二つに割れていた。劉玄は、徹底 […]
赤眉軍は猛攻を続ける劉秀の軍から退避するため、長安付近まで迫っていた。また劉玄を見限った張卯がついに謀反を起こし、長楽宮を奇襲する。劉玄は王匡に反撃させようとするが、元緑林軍と対立する趙萌が王匡の腹心を殺害したため、王匡は張卯に加勢、共に赤眉軍に降る。更始政権がもはや崩壊寸前とな […]
珊彤は手作りの外套で劉秀の帰還を祝福したが、相変わらず冷淡にされる。夫に冷遇されるのは麗華のせいだと確信した珊彤は、軟禁中の麗華の挙動をつぶさに調べるよう兄に求めた。一方、農民軍の銅馬を破り、全軍を降伏させた劉秀は一気に数十万の兵を握り、「銅馬帝」の称号まで得る。その存在を容認で […]
蕭王に封じられた劉秀は、劉玄の勅命に背いて河北に留まり続けた。また劉玄が河北に送り込んだ武将たちを殺すと、兵馬を集めて、さらに勢力を拡大する。劉玄は、いよいよ劉秀を制御できなくなり、恐怖を感じるのだった。宮中では韓姫が張卯と結託して、趙姫や陰麗華を排除しようと画策する。劉玄は趙姫 […]
麗華は朱鮪の屋敷に監禁されている丁柔を入宮させ、再会を果たす。陰興と鄧奉は、麗華を救出しようと宮中に忍び込むが、麗華は自分が逃走すれば、劉秀の家族に類が及ぶと考え、しばらく宮中に留まることにする。一方、劉秀は鉅鹿が10日経っても落城しないため、精鋭を率いて邯鄲を奇襲する。驚いた王 […]
劉秀は馬武を通じ、麗華が河北にとどまり信都の人質救出に一肌脱いでくれたことを知り、深い感動を覚える。救援の結果、陰家の間者の大多数が犠牲になったため、麗華は己を責めずにはいられなかった。そして彼らの英霊を弔っていた時、劉玄の陰謀で長安へと連れ去られ、軟禁されてしまう。一方、劉玄が […]