ハン・ミョンフェは首陽こそ王座に就くべきだと主張する。今やらなければ、いずれ端宗に殺されるというのがハン・ミョンフェの考えだった。その頃、錦城は首陽を倒す計略を練っていた。宮殿ではソン・ヒョンスが娘を訪ねていた。毅然とした王妃の姿に父ソン・ヒョンスは不安の涙を流す。ハン氏はハン・ […]
一夜明け、首陽が大殿に向かうと、端宗と王妃は喪服で出迎える。先王に挨拶するためという王妃の堂々とした態度に、首陽は感歎し、それに従う。婚礼が終わると首陽は新たな人事を発表する。だがハン・ミョンフェは相変らず冷遇されたままだった。ユン氏に妊娠を告げたハン氏は姉である桂陽君夫人のもと […]
首陽は時代が変わればやり方も変わると、喪にこだわる連中を黙らせる。ハン・ミョンフェと首陽の仲はさらに溝が深まり、親友のクォン・ラムさえ手を焼く始末だった。婚礼の決まったソン氏のもとには納采の品が次々に運び込まれる。ソン氏の父ソン・ヒョンスは娘の行く末を案じ、涙を見せるのだった。こ […]
宮殿が妃選びに集中している頃、ハン氏はハン・ミョンフェとともに首陽を王座に上らせるための画策をしていた。そのために待ち望んでいた妊娠さえ明らかにせずにいた。学者たちは先王の喪が明ける前の婚礼にいまだ難色を示していたが、話は着々と進んでいった。こうして妃はソン氏に決定、最終選考に残 […]
宮殿に妃候補たちが集まるが、なかなか絞りきることができない。そのなかで内命婦ではユン氏が推薦するソン氏など三名を最終候補と決める。だがそのなかには恵嬪と錦城大君が推す候補はいなかった。最終決定を残すだけになった妃選びだが、ここに来て、またもや先王の喪が明けていないことが問題視され […]
首陽の夫人ユン氏は夫に代わって妃選びに乗り出し、一人の娘を選び出す。だがすぐにでも首陽を王座に就かせたいハン氏はそれを阻止しようと考える。ハン・ミョンフェはハン氏に送られた娘ヒャンイに夢中になっていたが、首陽との溝は深まるばかりだった。恵嬪と錦城大君は妃選びで手を組み、首陽を倒す […]
端宗の妃選びが本格化するが、世間では端宗に嫁いでもすぐに寡婦になると噂され、名家では年頃の娘を送りたがらない。その一方、妃選びで優位に立ちたい恵嬪は錦城大君と手を組もうとしていた。その頃ハン・ミョンフェの仲間たちが逆賊から金品を奪ったことがわかり首陽は激怒していた。だが首陽の嫁ハ […]
反乱を鎮圧し宮殿に平穏が訪れると、首陽は君主に忠誠を誓う儀式、会盟儀と端宗の婚礼の準備に着手した。ハン・ミョンフェはこの二つの儀式とも、首陽を王座から遠ざけるものになると考え、首陽の真意を測りかねていた。首陽は彼に反発する王族らを訪ね、端宗への忠誠を改めて表明する。だが会盟儀に集 […]
首陽はイ・ジンオクと彼に同調する反逆者の一掃に乗り出す。同時に息子の嫁ハン氏の父、ハン・ファクを右議政に任命する。イ・ジンオクは初めのうちこそ気勢が荒かったが、頼みとしていた女真族の援軍が得られず、あえなく敗退する。反乱鎮圧の功績により、端宗はさらに首陽への信頼を深めていく。首陽 […]
イ・ジンオクはキム・ジョンソの側室チンニョとともにキム・ジョンソの仇を討つために反乱を起こす。その対策として端宗は首陽にすべての兵士の指揮監督権を与えてイ・ジンオク征伐に送り出す。この反乱は首陽が力量を存分に発揮する機会となった。その頃首陽の息子、桃源君の妻ハン氏はハン・ミョンフ […]
恵嬪の事件は大きな波紋を呼ぶことになる。この一件で宮殿内には目に見えない派閥が出来てしまう。さらに首陽に対して発した端宗の一言が、事を大きくしてしまう。ハン・ミョンフェは譲寧とともに、一気に首陽を王位につけようと画策するが、首陽は首を立てに振ろうとしない。その頃キム・ジョンソの腹 […]
この機会に不穏なものをさらに一掃しようとするハン・ミョンフェに、首陽はことを急ぎ過ぎるなと諌める。そんな時、新たな対立の火種となる事件が起こる。端宗を負ぶって大殿に連れて行こうとした首陽を恵嬪が激しくなじり、首陽は恥をかかされる形となってしまったのだ。譲寧やハン・ミョンフェはこれ […]
安平を処刑せよとの声は日ごとに大きくなり、ついには譲寧が立ち上がり、端宗に安平処刑の王命を強要する。首陽は弟を殺すことに最後まで反対したが、ついに王命は下され、安平は毒薬を賜る。この後、反対派たちは徹底的に粛清された。さらに今回の事態の功臣録を作成する過程でも数々の問題が生じるが […]
譲寧は国と民を守るため、譲位しろと端宗に迫る。それを知った首陽は動揺するが、ハン・ミョンフェら家臣たちはそのために首陽についたのだった。端宗は首陽を領議政に任命して自分の補佐をさせることにする。これにより首陽は宮殿の権力を一手に掌握した。その頃、議政府では安平を処罰すべきだとの声 […]
首陽側はファンボ・イン、ミン・シンら安平側の官僚たちを次々に殺害する。だが安平大君の命だけは奪えず、江華に流すことを決める。こうして端宗元年10月10日夜半から始まった癸酉靖難は翌朝ほぼ収束に向かった。だがハン・ミョンフェは殺生簿に名を挙げた人物すべてを排除するまでは終わらないと […]
キム・ジョンソと息子スンギュを襲撃した後、首陽は端宗のもとへ向かう。安平大君とキム・ジョンソが謀反を企てたと報告する首陽に、端宗は反逆者を討てと王命を下す。その間にハン・ミョンフェは安平と官僚たちの襲撃を部下に指示する。寝込みを襲われた安平は突然の事態にあわててイ・ヒョルロを探す […]
謀反の話を聞かされた端宗はキム・ジュンソにその証拠を示せと詰め寄るが、キム・ジョンソはただ自分を信じろと言い、事が起きたらいずれであろうとも斬るという言葉を残して去る。端宗は誰を信じればいいのか逡巡する。決行当日、首陽のもとにはわずかな人数しか集まらなかったが、心はすでに決まって […]
首陽はハン・ミョンフェの生殺簿に安平の名を見て衝撃を受ける。だがハン・ミョンフェは逆臣、奸臣は排除すべきと徹底的な粛清を考えていた。首陽の挙兵を知ったクォン・ラムはキム・ジョンソのもとに向かい、彼の意向を確かめようとする。こうしてついに挙兵の日を迎えた首陽陣営。キム・ジョンソは端 […]
宮殿に出向いた首陽は出会う人毎に命乞いをして回った。憐れなその姿に皆彼を避けようとする。そんな時安平のもとに、首陽が先に事を起こそうとしているという情報が入る。だが首陽の態度に安心しきっていた安平はそれを信じようとしない。イ・ヒョルロはそんな安平を気遣いながら地方に旅発つ。着々と […]
先王の命日に寧陽尉から宮殿に戻った端宗はそこで待っていた首陽と会う。しばし会話を交わした後、キム・ジョンソを呼んだ端宗は首陽が命乞いをしたと告げ、安平の腹心イ・ヒョルロを罷免して地方に送るよう指示する。首陽が命乞いをしたという噂は翌朝には宮殿中に広まり、人々は首陽を笑いものにする […]