首陽はハン・ミョンフェの生殺簿に安平の名を見て衝撃を受ける。だがハン・ミョンフェは逆臣、奸臣は排除すべきと徹底的な粛清を考えていた。首陽の挙兵を知ったクォン・ラムはキム・ジョンソのもとに向かい、彼の意向を確かめようとする。こうしてついに挙兵の日を迎えた首陽陣営。キム・ジョンソは端 […]
宮殿に出向いた首陽は出会う人毎に命乞いをして回った。憐れなその姿に皆彼を避けようとする。そんな時安平のもとに、首陽が先に事を起こそうとしているという情報が入る。だが首陽の態度に安心しきっていた安平はそれを信じようとしない。イ・ヒョルロはそんな安平を気遣いながら地方に旅発つ。着々と […]
先王の命日に寧陽尉から宮殿に戻った端宗はそこで待っていた首陽と会う。しばし会話を交わした後、キム・ジョンソを呼んだ端宗は首陽が命乞いをしたと告げ、安平の腹心イ・ヒョルロを罷免して地方に送るよう指示する。首陽が命乞いをしたという噂は翌朝には宮殿中に広まり、人々は首陽を笑いものにする […]
イ・ヒョルロから吉日を知らされ、ついに覚悟を決めた安平は端宗に首陽が謀反を企てていると告発する。さらにキム・ジョンソのもとを訪れ、力を貸すよう要請する。間者によって決行日と計画の全貌を知ったハン・ミョンフェは先手を打って挙兵するよう首陽に進言。一方端宗の寧陽尉行きで安平やキム・ジ […]
端宗はキム・ジョンソの勧めで、姉のいる寧陽尉に移り住むことになる。独断でこのことを決めたキム・ジョンソには非難が集中するが、イ・ヒョルロはキム・ジョンソが安平についた証拠だと喜ぶ。キム・ジョンソから直接報告を受けた首陽は激怒するが、忠臣キム・ジョンソを排除するための確かな名分が見 […]
帰国早々、首陽は端宗にファンボ・インとキム・ジョンソを罷免するよう詰め寄る。表向きは雨で先王の墓が崩れたことに対する処分だった。家で謹慎中のキム・ジョンソのもとにはイ・ヒョルロが訪れていた。ヒョルロは首陽排除でキム・ジョンソと安平は利害が一致すると強調する。他方、首陽を補佐するハ […]
わざと落馬してまで迎えを拒んだ安平に首陽は怒りつつも、自分をそれほど恐れているのかと失笑する。平壌で安平に相対した首陽は、手を携えて幼い王を守ろうと安平を促す。安平も首陽が先手を打たないならと首陽に協力することを約束する。水面下ではハン・ミョンフェが安平とキム・ジョンソの勢力を探 […]
首陽はあと一歩で鴨緑江というところまで来ていた。安平の出迎えを強く希望した首陽だが、安平は動こうとしない。安平の煮え切らない態度に焦燥感を強める彼の支持勢力は次第に分裂の様相を呈し始める。一方新人事で面目を発揮したキム・ジョンソは王族への警戒をさらに強めようとしていた。ようやく重 […]
事実上、宮殿を掌握した安平。だがイ・ヒョルロはキム・ジョンソと首陽がいる限り、権力を独占することはできないとして二人の殺害を安平に促す。その頃キム・ジョンソは安平の動きを封じるため、新たな人事案を端宗に提出する。端宗はキム・ジョンソの意向どおりに人事を決定するが、心は揺れていた。 […]
首陽が鴨緑江に近づく頃、宮殿では安平がさらに勢力を拡大し、着々と事を起こす準備を進めていた。大殿を守るべき禁軍まで掌握した安平に、周囲の人々も、首陽は鴨緑江を越えることはできないだろうとささやきあった。だがハン・ミョンフェはあくまでも首陽に仕えることを心に決めていた。そんな時、キ […]
安平を訪ねた譲寧大君は、自分や首陽を殺す覚悟ならやれと安平を一喝する。これに怒った安平はついに天敵を始末する覚悟を決め、イ・ヒョルロを呼ぶ。首陽の留守宅では安平宅に送り込んだ間者から、いち早く安平の不穏な動きを察知し、首陽が出発前に決めていた対策を実行に移すため、首陽の妻が宮殿に […]
着々と自分の周りを固める安平だが、右議政キム・ジョンソだけは味方につけられない。イ・ヒョルロは面倒なことになる前にキム・ジョンソを始末するよう進言するが、安平は決断がつかずにいる。ハン・ミョンフェは安平が事を起こせるかどうかは、安平に何人もの人間を殺す度胸があるかどうかにかかって […]
勢力を拡大する安平は義政府の多くの官僚を取りまとめ、新たに建てた別宅、武渓精舎に招待する。だがその場所は朝鮮建国の際、当時の名僧無学大師が宮殿建立に最適だと太祖に進言した場所だった。安平は知らん振りをしていたが、これが後に災いを呼ぶ。一方、端宗に発疹が出たと聞いた恵嬪ヤン氏は毒を […]
首陽が明に向けて旅発つと宮殿内は急変する。恵嬪ヤン氏と淑嬪ホン氏は端宗を巡って互いをけん制するが、端宗はどちらを信じたら良いかわからず、ただ怯える毎日を送っていた。安平も足繁く宮殿に出入りし、端宗や義政府に干渉するようになる。安平の勢いが増していくのを見て、ハン・ミョンフェはこの […]
明行きの準備に追われる首陽だが、彼が副使として指名したミン・シンは仮病を使ってこれを拒否する。首陽に副使として指名されるのを恐れる官僚を見て、人々は首陽を冥土の使者と噂した。首陽はミン・シンを軍権を持つ兵曹判書から解任させ、自分が不在の間に事が起きないように万全の備えをして明へと […]
首陽の明行きが決まり、周囲はにわかに騒がしくなる。クォン・ラムは首陽のいない都を憂慮するが、首陽の考えはちがった。宮殿の内外に溢れる不穏な勢力は、首陽不在で一気に表面化し、けん制し合って分裂、弱体化する…。首陽はそう読んでいた。それこそが首陽の明行きの狙いだった。他方、内命婦では […]
首陽が明の使者に志願したことは端宗に大きな衝撃を与える。端宗は宮殿でただひとり信頼する首陽の明行きを認めようとしない。そこに右議政キム・ジョンソの辞職願が届く。キム・ジョンソは辞職願返上の条件として、首陽の明行きを許可するよう端宗に願い出、端宗も仕方なくこれを受け入れる。一方、安 […]
宮殿では首陽を罰すべきとの声が影を潜め、事態は首陽に有利に傾きつつあった。だがそれは安平大君らを警戒させることをも意味していた。都は混沌としていたが、そんな折、首陽は端宗即位を認める、明の皇帝の勅書を受けるために、明への使者役を志願する。明行きが成功を収めれば、首陽は一気に内外の […]
クォン・ラムは首陽の思惑を見抜いたハン・ミョンフェの眼力に舌を巻き、二人を引き合わせることにする。こうして朝鮮史に名を残す大参謀ハン・ミョンフェと首陽がついに手を組むことになる。首陽は王、端宗を訪ね、今回の事件について謝罪した上で、自分の正当性を主張する。恵嬪ヤン氏は首陽の態度に […]
首陽がイ・ヒョルロを痛めつけた事件は宮殿中を混乱に陥れる。朝廷ではミン・シンが首陽を罰するべきだと息巻くが、首陽と手を組んだばかりの右議政キム・ジョンソは首陽の真意を測りかね、様子を見る立場を取る。首陽を支持する学者クォン・ラムも、思慮深いはずの首陽の行動に戸惑うが、ハン・ミョン […]