チョン・モンジュたちは辞職したイ・ソンゲに、辞職を撤回するように説得するがソンゲはかたくなに拒む。一方、権門勢家の復活を企むチョ将軍は、イ・イニムを都堂(トダン)に復帰させようするが、これに反対するチョン・ドジョンとモンジュは示威を行い、師であるイ・セクとも対立してしまう。
イ・ソンゲはチョン・ドジョンが選んだ定昌君(チョンチャングン)を次期王に擁立しようとする。だがチョ・ミンスとイ・セクは、世継ぎは世子(セジャ)だと主張し、双方の対立が始まる。ドジョンは、ユン・ソジョンとチョ・ジュンの家に訪れ、計民授田(ケミンスジョン)の話をする。
チェ将軍とイ・ソンゲは命懸けの戦闘を繰り広げる。遼東(りょうとう)から引き返したソンゲたちは、いまだに攻遼軍(コンヨグン)を維持し続けていた。ウ王は早く軍を解散し、軍事権を返納するように言うが攻遼軍の将軍たちはウ王の報復を恐れて拒んでいた。チョ将軍は自分たちの身を守るためにもウ王 […]
チョン・ドジョンから、回軍の正当性を証明するにはチェ将軍を弾劾するしかないと言われたイ・ソンゲは苦悩する。一方、民の間ではソンゲが王になるという歌が歌われていることを知ったウ王は、チェ将軍にソンゲを殺せと命じる。チェ将軍はソンゲが率いる攻遼軍(コンヨグン)と最後の戦いに挑む。
イ・ソンゲは、チョン・ドジョンの助言で開京に兵を戻したいと奏請するが、ウ王とチェ将軍は断固として反対する。チェ将軍は兵士の士気を高めるためにも威化島に行かせてくれとウ王に直談判する。事態の深刻さを察知したドジョンは、開京にいるソンゲの家族を避難させるように言うのだが…。
イ・ソンゲは必至で遼東征伐の反対を訴えるが、ウ王とチェ将軍は聞く耳を持たない。チェ将軍は遼東征伐のため、5万人の大軍を用意して必ず勝利すると宣言する。だが、ウ王は身の危険を感じてチェ将軍に出征を禁じ、自分の身辺保護をさせようとする。
チェ将軍は周囲の反対を押し切り、遼東征伐の準備を進めていた。チョン・モンジュら新進士大夫は、明との武力衝突は高麗の滅亡を招くと必死で説得しようとする。チョン・ドジョンはチェ将軍の行動の異変に気づき、イ・ソンゲに話をするのだが…。
巡軍府に出頭を命じられたイ・イニムは最後の頼みの綱、ウ王に助けを求めようとするが、ウ王は会おうともしない。チェ・ヨンも同じく、家の前で待ち続けるイニムを拒む。一方、明が遼東は自国の領土だと主張しはじめ、朝廷の大臣たちは憤りを感じていた。
チェ・ヨンは執政大臣として高麗に尽くしてきたイニムを罰するべきではないと主張するが、それに反対するイ・ソンゲと対立が始まる。その頃、チョン・ドジョンはナム・ウンを使って、本格的に狩りを始めようとしていた。
チェ・ヨンとイ・ソンゲは、イ・イニムとその一派を追放する機会を得る。その話を耳にしたイニムは、すぐさまチェ・ヨンの屋敷を攻撃しろと命じる。チョン・ドジョンは、ソンゲにイニムの最期を見届けるように言われるのだが…。
チェ・ヨンは、イ・イニムへの報復を決意し、勢力を集めようとする。国の蔵が底をつき、宴すら開けない状況下で、ウ王はイム・ギョンミとヨム・フンバンに私財を出せと要求するが、それが更なる問題を引き起こすことになる。
高麗は日照りで飢饉に陥るが、ウ王は政治を怠っていた。イ・イニムたちの権門勢家は横行を増し、民の土地だけでなく貴族の土地まで奪おうとする。チェ・ヨンは、イム・ギョンミとヨム・フンバンの専横に見かねて、強硬策に出るのだが…。
イ・ソンゲはチョン・ドジョンの策に従って、イ・イニムに交渉に行くが、予想もしない要求を突きつけられる。ドジョンは、イ・バンウォンから渡されたお礼を持って、ソンゲに会いに行き、官職に就かせてくれと頼む。
イ・ソンゲは謀反の疑いをかけられ、朝廷から呼び出される。朝廷ではソンゲが反乱を起こすことを恐れ、開京の家族たちを幽閉する。窮地に追い込まれたソンゲは、一大決心をして都城に向かうのだが…。
イ・ソンゲに会ったチョン・ドジョンは、辺境を安全にする安辺策を渡すがソンゲはドジョンを、イ・イニムの間者だと疑う。一方、安辺策を考案した人物を突き止めようと、ソンゲのもとにやって来たヨム・フンバンは、ある本を目にしてしまう。
ウ王9年、チョン・ドジョンは大業の土台を築くため、全国を歩き回っていた。ウ王が酒食に溺れて政治を怠っている間に、イ・イニムは勢力を拡大していく。一方、ドジョンはイ・ソンゲとチェ・ヨンのどちらかを新しい国の王にするため、彼らに接近する。
布教活動の最中に、イ・ソンゲを弥勒だとたたえて、王に推戴しようとしたという疑いをかけられた住職とヤンジは、牢屋に入れられてしまう。イ・イニムの思惑どおり、わなにはまったソンゲを救うため、チョン・モンジュはあることを提案する。
チョン・ドジョンは、倭寇の手先になっていたチョンボクと再会する。だが、変わり果てたチョンボクを見て、ドジョンは怒りをあらわにする。ヤンジの気持ちに気付いたチェ氏は、ドジョンにヤンジを妻に迎えてはどうかと話すのだが…。
飢饉に襲われた高麗。イ・ソンゲは、民にお米を配ろうと提案するがイ・イニムに却下される。ソンゲが士大夫と手を組むことを恐れたイニムは、ソンゲを陥れようとする。放免されたチョン・ドジョンは、田舎に学堂を建てて、子どもたちに勉強を教えていたのだが…。
チョン・モンジュは、チョン・ドジョンに流罪が終わったことを告げ、ドジョンをイ・ソンゲに会わせようとする。倭寇と戦いを控えたソンゲは、敵が攻撃に出るまで待つ作戦をとる。それを不審に思ったイ・イニムは、急いで攻撃しないと兵糧の供給を停止すると告げる。