信都が落城して、任光や李忠たちの家族は王郎の人質になった。劉秀は配下の家族を救いたいと願いつつも、戦場を離れるわけにいかず苦悩する。窮地に立たされた劉秀は劉揚に派兵を要請するが、芳しい返事は得られなかった。劉植は過珊彤を使者に立て、援助を取り付けようと画策する。蔡少公の元で療養に […]
劉秀と過珊彤の結婚に反対していた麗華は、縁組による結盟の大切さを馮異に説かれ、自分から身を引く。そのため劉秀は悲痛な思いで過珊彤を娶り、劉揚と結盟する。しかし劉揚は次なる戦地の邯鄲へは自分の兵を出さず、後援が必要な場合のみ派兵すると言い張るのだった。一方、劉秀に憧れていた過珊彤は […]
募兵で数千人の兵を集めた劉秀はついに反撃を始める。河北を北上しながら各地を次々と攻略、兵も数万にまで増やし、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いであった。その動向を注視していたのが真定王、劉揚と妹の過主である。天下を狙う劉揚は劉秀から結盟を申し込まれると、承諾する代わりに姪の過珊彤を娶るよう […]
河北に来た鄧禹は、劉秀のために尽力することを誓う。劉秀一行は逃避行を続けるが、陰麗華は体調が優れずにいた。空腹に耐えかねた一行は、王郎の使者だと偽って饒陽を訪れる。思う存分飲み食いした彼らは饒陽を脱出してさらに北を目指すが、滹沱河で追手に迫られ、陰麗華が落水してしまう。その後、不 […]
王郎に帰順した劉接が劉秀の首を狙って宿泊所に乗り込んできたため、劉秀は劉接を殺害する。官兵たちから追われることになった劉秀たち一行は、薊を出て西南へ向かうが、劉秀が乱闘の最中に深手を負い、厳寒の中 瀕死の状態で死の淵をさまよう。何とか一命をとりとめた劉秀だったが、食糧もなく体調は […]
劉秀が呉漢たちの脱走を許したことで、一行は馬だけでなく兵も失ってしまう。一方で趙王の子、劉林は王位回復を狙って劉秀に献策をする。赤眉軍撃滅のため黄河の堤防を切るという策だが、民の犠牲を全く顧みない劉林に対し劉秀は激怒、強行しようとする劉林を断固として阻む。劉秀を深く恨んだ劉林は、 […]
陰麗華は劉玄の策謀で宮中に軟禁されるが、趙姫の協力で宮中を抜け出すと、劉秀の軍に加わった。劉秀たちが邯鄲に到着して、太守の屋敷でもてなしを受けていたところ、耿純という男が現れる。耿純は妻子を山賊に捕らわれたため、太守に助けを求めに来たのだ。劉秀たちは耿純の妻子を助けるべく、山賊討 […]
趙姫の口添えのおかげで劉秀は、大司馬の代理として河北の宣撫役を命じられる。だが劉玄は劉秀が河北で勢力を結集し自立するのを防ぐために、馮異を内偵として同行させることに。家族を人質に取られた馮異は、命令に従わざるを得なかった。危険な河北へ麗華を連れていけないと考えた劉秀は、麗華に実家 […]
麗華のもとを訪れた劉玄は、陰家と鄧家に自分を支えるよう要請する。一方の劉秀は、宮殿を修復しただけでなく治安も回復させたことで、その評判は洛陽に入城した劉玄の耳にも届いていた。劉玄からこれ以上 警戒されることを恐れた劉秀は、宣撫役として河北へ行く道を模索する。そんな折、宮殿に参内し […]
劉縯亡き後の苦痛と屈辱に耐えてきた劉秀は、初夜、麗華と共に底知れぬ悲しみを分かち合う。2人の苦悩を知らない伯姫は喪に服さず結婚した劉秀を恨み、怒りを麗華にぶつける。一方、陰興は奴婢の琥珀に求愛を拒まれて悩んでいたが、真心を打ち明けることで彼女の心を射止めた。また漢軍はついに新を滅 […]
劉玄は陰麗華を後宮に入れようと画策する。それを知った陰識は、家族を守るため宛を離れることにした。同じ頃、劉玄の企みを知った馮異は、再び劉秀に陰麗華を娶るよう迫る。ついに決意を固めた劉秀は、陰麗華に結婚を申し込みに行く。陰識は2人の結婚に猛反対するが、陰麗華は劉秀を受け入れる。婚儀 […]
劉縯の敵を討とうとしない劉秀は、舂陵の仲間から反感を買う。劉玄や朱鮪は、劉秀が従順なふりをしていると疑い、本心を探るために監視をつけたり挑発したりするが、なかなか尻尾をつかめずにいた。一方、父城から駆け落ちしてきた馮異と丁柔が、劉秀を頼って宛にやってくる。馮異は、陰家と姻戚関係を […]
劉稷は官爵を与えられず劉玄に対する不満を募らせる一方だった。朱鮪と李軼はそんな劉稷を利用して劉縯を亡き者にするべく劉玄に献策する。そんな折、麗華は韓姫に呼ばれて些事を命じられるが、時を同じくして、“抗威将軍”という屈辱的な職位を与えられた劉稷は、劉玄に対し暴言を吐いたことで反逆と […]
劉秀は家族の敵、岑彭を討とうとするが、岑彭の書いた「武」が一画多いことに気づく。その一画に戦を「止める」意味が込められていると知った劉秀は、岑彭の髪を斬ることで復讐の念を断った。一方、劉玄は朱鮪に教唆されて劉縯抹殺を決意、「鴻門の会」にならった宴では殺害決行を促す「玉玦」が捧げら […]
陰麗華は舞姫に仮装して王尋を暗殺しようと画策する。王尋が宴を楽しんでいる頃、劉秀たちは水路から新軍の陣営に接近しつつあった。劉秀の考えた奇襲攻撃は大成功を収め、わずか2万の漢軍は42万の新軍に完勝、再会を果たした劉秀と陰麗華、馮異と丁柔は二度と離れないことを誓った。一方、大きな軍 […]
定陵で援軍を調達した劉秀は、再び堅固な包囲を突破し、昆陽へ戻らねばならなかった。だが敵勢42万に対し劉秀たちはわずか5千、まともに斬り込めば敗北は明らかだった。そこで劉秀は離間の計を用いて敵軍の指揮官たちを仲たがいさせた上、敵兵をかく乱することにより帰還に成功する。一方、新野へ向 […]
援軍要請を断られた麗華は、劉玄の制止をふりほどき昆陽へ向かうが、昆陽の王鳳や張卯は完全に戦意を喪失していた。そこで劉秀は新軍の包囲を突破して援軍を求めるという決死の策を申し出る。劉秀と彼に同調した麗華や仲間たちは、新が宿営の準備を進める隙を突いて包囲を突破、無事 定陵に到着する。 […]
無能の輩を演じ続け、まんまと天子の座を手に入れた劉玄は更始帝として即位すると、早速、劉縯率いる舂陵軍の切り崩しにかかる。まずは妻子の世話を口実に麗華を劉縯から引き離し、続いて劉縯に宛攻撃の指揮を任せ、劉秀を王鳳の旗下に配置。宛攻略に手こずる劉縯に対し、劉秀は食糧を送り支援、また父 […]
戦乱の中で、劉縯の妻や、劉元とその娘たち、劉夫人が命を落とす。自分の油断から大勢の仲間や家族を失った劉縯は悲しみに沈む。劉縯の軍に、鄧晨や鄧奉、李通が合流する。一同は仲間と家族の敵を討つべく、甄阜との決戦に臨み、大勝利を得た。一方の王莽は新軍の大敗に動揺する。甄阜に大勝した漢軍で […]
麗華は強奪を働いた張卯が処罰を免れたことに憤る。だが劉縯たち豪族出身とは違い、新市・平林の兵は大半が飢民や流賊だったため、掟で取り締まるのは困難だった。麗華に恨みを抱く張卯は、棘陽より先に陰家のある新野を攻めるよう提案、新野は豪族が多く、存分に略奪できると踏んだのだった。それを察 […]