仁粋大妃は成宗が迎えに来るのを今や遅しと待ち構えていた。だが日ごろから母親の言うなりだとの噂を耳にしている成宗は、今度ばかりは腰を上げずにいた。成宗の兄、月山大君は母、仁粋大妃に成宗を大人として認めるよう意見するが、逆に激しく叱咤されてしまう。仁粋大妃は一歩譲って宮殿に戻るが、成 […]
仁粋大妃の命令に激高した王妃は席を立ってしまう。さらにその足で大王大妃のもとに向かい、姑への恨みを訴えるが、逆に叱られるだけだった。王妃の反発に機嫌を損ねた仁粋大妃は実家に戻ってしまう。そこに訪ねて来たのは因縁深いハン・ミョンフェだった。仁粋大妃はハン・ミョンフェに向かい、ついに […]
王子を産んだことで王妃は日ごとに傲慢になっていった。重臣の夫人を呼んでは貢物を受け取り、それを内官や女官らの心を得るために下賜した。王妃のこうした行為には仁粋大妃だけでなく、成宗ですら手を焼いていた。朝廷では仁粋大妃と王妃を巡る派閥争いがさらに激しくなっていく。その中で仁粋大妃は […]
王子誕生に手放しで喜ぶ成宗と王妃。一人ぼっちにされた仁粋大妃は寵愛する臣下の不正を見逃すよう成宗に迫る。だがこれは仁粋大妃の権力を崩そうとする朝廷への宣戦布告でもあった。朝廷では成宗がいつまでも仁粋大妃の言いなりになっていることにいらついていた。成宗自身、情けなく思うのだがどうし […]
王妃の最有力候補だったチョン貴人が懐妊した。そうとは知らずチョン貴人を叩いてしまった王妃。仁粋大妃は王妃を選び間違えたと不快感を露(あらわ)にする。その夜王妃の陣痛が始まり、難産の末王子を出産する。これが後の燕山君である。宮殿は慶事に沸いていた。貧しかった王妃の実家には次々にお祝 […]
仁粋大妃は息子成宗を聖君にするためにはどんなことでもする覚悟だった。だが執務中の成宗のもとには王妃が寄り添っていた。寂しさを感じながらも仁粋大妃は、貧しい王妃の実家に米や織物を贈る。勢力拡大を狙う王妃はハン・ミョンフェの夫人を呼び、協力を要請していた。一方朝廷では仁粋大妃が始めた […]
王妃の座に就くやいなや、宮殿の改革に乗り出す王妃が仁粋大妃は気に入らない。宮殿の内外では仁粋大妃が自分と同じような嫁を娶ったと評判になっていた。その頃ハン・ミョンフェの屋敷には左賛成ノ・サシンが訪ねていた。気の強い王妃によって仁粋大妃の権力が崩れたら、ハン・ミョンフェも復職できる […]
王妃選びは大王大妃の推す名門のユン氏と仁粋大妃の推す懐妊したユン氏の対決となった。イム・サホンはユン氏が王妃になった将来を考え、母親の頼みを聞き入れることにする。仁粋大妃は官僚たちが王妃選びに口を出すことが気に障り、ついに懐妊したユン氏が出産する前に王妃の座に就かせると決める。こ […]
藁人形騒動に怒った仁粋大妃は必ず犯人を見つけ出すと宣言し、多くの女官たちを容赦なく拷問する。だが結局犯人を見つけることは出来なかった。ユン氏は宮殿を騒がせた責任を取るために粗末な着物に着替えるのだった。同じ頃、朝廷ではそれぞれの勢力争いが王妃選びにも影響を及ぼしていた。ユン氏の母 […]
ハン・ミョンフェが参殿し仁粋大妃に土地を差し出して謝罪する。成宗は仁粋大妃から独立しようとするが、結局は母離れができずにいた。その仁粋大妃は強大な権力を守るためにユ・ジャグァンを犠牲にする。そんな時、お腹の目立ってきたユン氏が腹痛を訴える。懐妊を嫉妬され、呪いの藁人形を床下に置か […]
ユン氏の懐妊は成宗を喜ばせたが、他の側室たちの妬みは激しかった。成宗は仁粋大妃から独立して親政を行うために、若い学者たちを集める。だが誰よりも大きな権力を持つ仁粋大妃を退けるのは容易ではなかった。成宗の内官キム・チョソンは徐々に改革するよう助言する。仁粋大妃に対抗する勢力はユ・ジ […]
仁粋大妃の激しい怒りに、成宗もついに折れるしかなかった。仁粋大妃は思い通りの結果に満足の笑みをもらしていた。無力さに打ちひしがれた成宗は淑儀ユン氏のもとを訪れる。ユン氏の懐妊によって王妃選びは振り出しに戻ったが、仁粋大妃には彼女を王妃にするつもりはなかった。一方仁粋大妃に追い詰め […]
仁粋大妃の野心は止まらず、大王大妃の外戚ユン・ゲギョムを大司憲に任命させ、みずから作った不正役人の名簿に合わせて粛清を強行させる。標的は言うまでもなくハン・ミョンフェだったが、王室の財政難も合わせて解決しようというのが仁粋大妃の考えだった。朝廷は仁粋大妃の顔色を伺い、ハン・ミョン […]
なんとしてもハン・ミョンフェを排除し、従兄を大司憲にしようとする仁粋大妃。だが成宗は仁粋大妃が人事に介入することを阻止しようと考えていた。一方王妃選びも大詰めに入っていた。仁粋大妃は貴人チョン氏を推していたが、成宗の寵愛を受けている淑儀ユン氏は懐妊したことで事を有利に運ぼうとして […]
成宗は王妃選びに躊躇するが、仁粋大妃だけでなく大王大妃からも勧められ、逆らえずにいた。一方ハン・ミョンフェと仁粋大妃の間はもはや修復不能の状態に達していた。仁粋大妃は成宗にハン・ミョンフェを解任するよう迫り、さらに自分の従兄ハン・チヒョンを大司憲にするよう人事案を提出する。成宗は […]
ある晩、大王大妃の摂政を批判する匿名の中傷文が宮殿に張られる。それを知った大王大妃は、怒りに任せて摂政を辞めると宣言する。朝廷では成宗に席藁待罪をさせようとするが、仁粋大妃は先回りして自分が席藁待罪をする。こうしてついに大王大妃は摂政を退き、成宗は即位後7年にしてようやく親政をす […]
朝廷では成宗に親政を促す者と躊躇する者がいた。だがいまだに政治の中枢を握っているのはハン・ミョンフェら老臣たちだった。ハン・ミョンフェは仁粋大妃が政治に関わるのを恐れ、成宗の親政に反対していた。その成宗には王妃の死後、正室がいなかった。成宗は側室の一人、淑儀ユン氏を寵愛していたが […]
病の床に就いていた王妃ハン氏がこの世を去る。ハン・ミョンフェは辞職を願い出るが、事実上の摂政をしている仁粋王妃は許さない。その中で朝廷はついに仁粋王妃を大妃にすることを決定する。ようやく仁粋の願いがかなった瞬間だった。こうして時は流れ、成宗は19歳になっていた。だが仁粋大妃をけん […]
ハン・ミョンフェは仁粋王妃に摂政させないよう、大王大妃に直訴する。二人の対立は今や宮殿中の関心事だった。仁粋王妃は次の手として宮殿を出て行くと言い出す。大王大妃は仁粋王妃が宮殿を出た隙に王妃を冊立させようとするが、逆に成宗と王妃はこれに激しく反発する。ついにハン・ミョンフェが折れ […]
大妃になれずにいらつく仁粋王妃は、ハン・ミョンフェの娘である王妃ハン氏に八つ当たりする。ヒャンイは二人の仲を修復させるために仁粋王妃に会うが、彼女は冷笑するだけだった。その頃大王大妃のもとには亀城君を処刑せよとの上書が次々に届けられていた。処刑をためらう大王大妃は仁粋王妃の助言を […]